#目指せ斑尾ショート女子総合入賞🎖と、優勝
先週末に行われた斑尾高原トレイルランニングレースについてです。
レース前のアレコレについては1つ前の記事に書いているのでぜひご覧ください!
今回のコースマップはこんな感じ。
標高差はそこまでなく、走れるコースです。
前回のブログに書きましたが、わたしの作戦覚えていますか?
「16kmまで抑えて抑えて、そこからは爆発する!」 です。
スタート🎉
スタートはいつもより前の方にスタンバイしてみました。
スタート合図が鳴ってから10秒後くらいにゲートをくぐり抜けた感じです。
今回は順位を狙っていたので、自分が何番目にいるか把握しなくちゃいけないと思っており、全体が見える坂道でチェック。1.2.3………たぶん9.10位くらいかな?
そしてロードからゲレンデの登りになります。
ここからはある程度登りが続くので、セーブして進む。ゆっくり。そんなこんなで2人を抜きました。
8位かな?あれ、入賞いけるのでは?
いや、ちょっとこれアドレナリン出てて飛ばしすぎなのかな?
ちょっといろんなことを考え出してしまったので、落ち着こうと自分の感覚を信じて進むことにしました。
ターゲット1:ラブラブ美男美女カップル
そんな中、足がしっかりしてて日本人離れしたスタイルで装備がかっけぇ!!と思った綺麗な女性を発見。隣にいるイケメン外国人男性と、ペース合わせてもらって一緒に走っていました。
ペーサーをつけて本気で順位を狙いに来ているのかもしれない。よし、この人たちについて行って最後までがんばろう!きっといい順位に行けるはず。
程よい距離感覚を保ちつつ引き離されないよに進んでいきました。
ただ、結構いいペースだったので、自分のペースを乱さないようにとペースを落としたり調整しました。ここで2人くらい抜いた記憶があります。
ふと心拍を見たら190越えていて、なんだかんだ飛ばしすぎかもと思い歩いて行くことに。ここで1人抜きました。
エイド 1/3
まいさんと大久保くんがいて、めちゃテンション上がりながらもエイドには寄らず走って通過。だって目の前に美男美女カップルが見えているんだもん。追うでしょ。
ここから再び山道に入っていきます。
だんだんとカップルとの差ができ始めたのですが、なぜか今回のわたし頭が冴えていまして、冷静な判断ができたんです。
彼らの行動が、わたしが見える→彼氏が振り返って「¥€°$〆!!!」と大声で叫ぶ→彼女が頑張って走る→わたしが見える→……の繰り返し。
ただ、彼女はかなりつらそうで頑張って彼氏についていく感じで進んでいるため、わたしは彼氏を淡々と抜けばいいんだ。と思って、本当にすました顔して走りましたw
ちなみに、こんなときに思い出したのは、UTMFでリャン・ジンが、グザビエを気にしてエイドでカップラーメンを飲み干す図。そして淡々と自分の走りだけを考えて着実に走り続けたグザビエ。
つまり、リャンがカップル。わたしはグザビエ。(言っていること、きもいですね?)
そして、ペーサーがいることの重要性って信越でを見ていてなんとなくわかったからこそ、「絶対追いつけない」と思ってほしいため、抜いてからは登りもガンガン走りました!ちょーつらかったです、必死です。
でもこういうところに性格の悪さが出てしまう自分がすきですね。
順位に追われまくるわたし
そんなこんなで自分は1位になったかもしれないと思っていました。が、沿道でボラをしてくださっている方に走りながら順位を尋ねると
「10位くらいじゃないかな?」がーーーん!!!!!
前に全く女性見えない…ほんとに10位か?
だとしたら入賞すら危うくない?
ここからはとりあえず1人で走りまくりました。そして、また別の方が反対側から歩いて来たので「わたし何位ですか?」(冷静に考えると誰も抜いてないんだから変わらないはずw)
「18位くらいかな」
……絶望。下がってる!!!!!!!!!下がってるよ!!!?
もうこれは気を取り直して確実に抜かしていかないと…と心を無にしたのを覚えています。いま考えるとこの順位は総合で、って意味だったんですよね、きっと。
登りは絶対止まらないぞ。
でもふくらはぎ割と来てるな〜飛ばしすぎたかなぁ?
でもそんな疲れてはないんだよな〜。
下ったらエイドだから、これはそのための登りだ!うお〜がんばろ~
前回のブログで紹介した腕に書く作戦。ここで何回も見ました。そして、自分の時計ではもう10kmを越え、そろそろ下りでいいはずなのに全然くだらない謎に包まれてきます。
手元の時計が11km表示になった時に見えてきた標識は「10km」。
まじかよー。1kmずれてたのかーーーい!
【[秘]今回限りのご紹介!】自分をチアアップする方法
突然ですが!!ちょっと心が折れそうになることが重なると、異様なテンションになってくることはありませんでしょうか?
このときのわたしはそうなりました。そしてこんなときに見つけた、自分をチアアップする方法を今回は特別に無料でご紹介させていただきます!
前提として、普段の練習からとにかく1人で走るということが苦手なわたしは、急にここで1人で走っていることに気付きます。 その寂しさをいかに回避するか、ということで思いついた方法です。その名も……
『インタビューごっこ』
1.まず、自分自身を有名選手だと思い込みます。ここが1番大事です。
2.カメラマンさんと、インタビュワーの2人がわたしを待ち受けてくれるのです
3.「加藤選手!お疲れ様です!調子どうっすか!」って話しかけてくれます
4.あとは、ほんとにインタビューに答えるんです。笑顔で声に出してwww
<大事なポイント>
•今回はわたしの斑尾高原トレイルランニングレースの密着取材である
•周りに人がいないか確認すべし
•弱音は笑ってたのしく吐く
•イメージがいまいち湧かない方のために下記に参考写真を貼っておきますね
誰かに撮られている感があると、走り方にもいろいろと気を使うじゃないですか。それを1人でやるんです。………って書いていたんですけど、え、普通に気持ち悪いですね、これw
でも、真剣にやってました!まあでもトレイルランニングに限らず、自分をチアアップして上機嫌でいることって本当に重要だと思っているので、いいですよね!?
エイド 2/3
やっと着きました!!!
ただ、わたしが好きで走っているだけなのに、エイドに着いた瞬間「すごいね〜!えらい!」って褒めてもらえてもう、元気がみなぎりまくりですよ。
ここでお決まりの「わたし何位ですか?」
「女子2位だよ!前もさっき出ていったばっかり!いけるよ!!」
うひょ〜!!!キタ!
「ちょっと抜いちゃいますわ〜!」と調子乗ったことを言い、ぶどう食べて、「がんばれー!いけるいける!」と盛り上げてもらいながら出発。本当にエイドのチカラは偉大です。
トレイルランニングレースでエイドないならレースに出ないかもしれない、それくらいわたしにとって大事な要素。
ターゲット2:山の妖精
滞在時間は短かったものの、本当に元気をもらったエイドを出発してから前に全く女性の人影が見えないのです。(男性は何人か抜きました)
淡々と走っていたら沿道のおじさまが「お!(インスタで)入賞するって言っていた(子だよね?)!そこに1位の人いるよ!追いついちゃえ!がんばれ!」と教えてくれました。まさかこんなところで味方が!宣言してよかったと思いました。
そして、見えてきた選手はかなり坂の上にいるではありませんか。しかも、わたしが苦手な登りを妖精みたいに軽く、ふわふわと登っています。なんだとー!
ただ、今回のわたしは一味違います。冷静なんです。
少しづつだけれど、距離は追いついている。今はまだ16kmになっていないし、分析しながらいこう。
そしてわかったのは圧倒的な登り!!めちゃ速い!ただ、下りは勝負できるかもしれないということ。そして、今のわたしは6.7割で走っているので何が起こってもメンタルやられないぞ。(密着も受けているし)
ターゲット3:猛追跡ピンクウエアさん
ただ、ここから先が湿地帯みたいなゾーンでずっと登り。なかなか抜けない。
2位でも「準優勝」って言えるし、なにより入賞って目標達成しているし十分じゃない?と、弱気思考になったとき、後ろからザッザッザッ。
後ろから来た少し前に抜いたはずだった男性がいました。
「3位の人迫ってきてるよ!いいの?!」
は!!!!やだ!抜かれたくない!!!!
この言葉にまじで救われました。(このブログ読んでくれていますかね…?心から感謝しています!)
一気にスピードを上げて走りましたが、心拍が200くらいまでいったのと、まだ16kなっていないから一旦自分のペースに戻そうと、改めて淡々と走り始めました。
意地と本気のごちゃごちゃ
毛無山を登りきったらあとはもう下りです。16kも過ぎます。
ここからは本気出して走り出しました!
妖精さんはいつの間にか抜いていました。追いつくか追いつかないか……の記憶はあるんですけど、抜いたときの記憶がないです。あ、でも希望湖の関門では3mくらい後ろにいた記憶……なにより、3位の方の追い上げがこわくて必死でした。
「結構下り飛ばしたわ!」と思い登りを歩きつつ、ふと後ろを見ると、着実に距離が近くなっているピンクのウエアの方。
やばい、この方は登りも下りもオールマイティーに速いんだ。下り本当にぶっ飛ばさないと……!と、グザビエみたいな強いメンタルを持ち続けられなかったこともご報告しておきます。
ここからの走れるところは本当に走ったし、下りもぶっ飛ばしました。雨の中だったので滑りながら下るという今までできなかった技も取得しました。
そして、しっかりコケて、左足のテーピングが取れましたw でも皮膚に怪我できなかったのはテーピングのおかげ。ありがとう……!
男性を何人か抜かしつつ、本当に油断ができなかったので、とにかく飛ばす。もうそれだけ。もう絶対に優勝する!!!そんな感じでした。
飛ばしてる時に右足をグキッとしたけどすぐ治ったし、密着もわたしをすごい盛り上げてくれたし弱音も吐かせてくれましたw
あとは、最近参加し始めた健ちゃん練で閾値走をやったおかげで5kmを4:10で走り続けられることがわかっていたのでグイグイ押せました!
こんな自信に繋がるってことは、なんだかんだスピード練やタイムカチっと決めてやるロードの練習は大事なのかも……と思いながら走りました。
ついにゴールテープへ
後ろを振り返っても全く見えないピンクウエアさん。こわい、怖すぎる。
必死に走りました。なんでこんなにこわいって、周りが草木に囲まれているので後ろに誰かがいるかパッと振り返るだけじゃ見つけられないんですよね。
そんなこんなでペンションビレッジが見えてきました。
ここで先ほど宣言したおかげで応援してくださったおじさまを発見!「お〜1位になってる!」と。うれしい。おじさまのおかげやで!
このペンションビレッジからは意外と距離がある記憶があったので前日に予習していました。
ここからは、気合だ!と、止まらないぞ!と気持ちを整えました。
ラストはグルーっとゴール付近の盛り上がりを耳にしつつ回るように走ります。
そしてなんと言っても視界が開けるので自分の周囲を確認することができる。これが本当に心理的安全性を保ってくれました。ひ〜
ここまでがんばったので、あとはなにも起こさずしっかりゴールへ向かうこと!
ラストに少しの登りが2つくらいあって、ここまではたのしさしかなかったのですが、自分でももう無理って思っているのに追い込んだので、密着にも答える余裕ないくらい心とカラダと呼吸に余裕がなくて、でも、すごいドキドキして。
あーあともうちょっとで終わるんだ。いまめちゃくちゃつらいけど、わたし、優勝なんだ。すんごいうれしいじゃん!でも最後まで気を抜くなよ!(急に真面目w)
あ、インスタでオールブラックコーデって言ったし、ネオシェルは脱いでゴールしよう!えーどういう感じにゴールしよう。あー呼吸つらいーー
「女子1位!見えてきました!エントリーナンバー848!加藤桃子さん!」
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!
遂に。。この瞬間を待ってました!!!やったーーーー!
インタビューをしていただけ、本当にこれ、いい表情してますよね
うれしくて、とりあえずの1枚をインスタに投稿したよ。
聞いて〜!速報だよー!優勝したよーーーーーーーーーー😭🥇✨✨✨✨✨✨✨✨ 自分でもまさかすぎて、びっくり!滑って滑って泥に浸かりまくったので温泉いって温まってこよーーと☺️♨️
初めての表彰台
寒くてしょうがなかったので豚汁を2杯いただき、温泉へ。
そして、人生初の表彰台です。インスタに動画載ってます↓
弘樹さんにも「イヤラシイレース展開でしたね〜w」と言っていただけ、本当に格好良い方だなと見惚れて、幸せな時間でした。はあーーーがんばってよかった。
何よりも、SNSを始めとして応援してくれた方、当日、本当に寒い気候の中ボランティアや運営してくださった方、開催してくださった方、本当に本当に素敵な想い出をありがとうございました。
あとはいつも一緒に練習してくれる皆さん、ありがとうございます!ロードも悪くないかもと思ってきましたし、今後もわたしを鍛え上げてください💕
番外編
ここまで読んでいる方いらっしゃらないと思いますが、番外編です。
今回は車移動ではなく、新幹線移動だったので東京駅でお祝いしてもらいました!美味しいビールだったね!
おわり。