2021年7月31日をもって株式会社SmartHRを退職しました。とんでもなく刺激的でたのしく、やっぱりわたしは幸運の持ち主だなと思える3年8ヶ月だった。
経験も知識もなにもなかったわたしが、とてつもなく早いスピードで濃密な時間を過ごせたことは、わたしの人生においてとても大きな出来事。
新しい環境になったら記憶は薄れていってしまうと思うので、いまのわたしの言葉で忘れたくないことを記録しておきます。
SmartHRに入社するまで
2017年秋。就職活動を終えて、なんとなくモヤモヤしていたわたしがSmartHRに出会い、
LPをみた瞬間に “ちゃんとした意味はよく理解できていないけれど、わたしも社会の非合理をハックしたい” とお問い合わせフォームから連絡をし、4月に即戦力になることを条件にインターンとして働きだしてから3年8ヶ月が経つ。時の流れは早すぎる。
最終面接は宮田さんと内藤さんという創業者のおふたりと聞いていたので、ドキドキして行ったら「僕たち、こういうの(新卒採用面接)初めてなので、何聞けばいいんですかね?」と、わたしに聞かれたことはとてもチャーミングだなと思った思い出。
初めての出勤日
今でも鮮明に覚えている。面接では来たことあるけれど、扉を押して中に入るのも、階段を上がって2階に行くのも、とてつもなく緊張した。
▼ 写真の引用先
officee.jp
当時は人数が増えて移転直前の北参道オフィスだったので、デスクを縦に使っていて椅子と同じくらいの狭さだった。セールスマネージャーとセールスサポートが隣の席で、とにかく2人にはたくさんの質問をした。セールスサポートの先輩が初めてのランチに誘ってくれて、「お昼ご飯1人で食べなくていいの、よかった……」と変な安心をした。いま思うと、かわいい。
入社してすぐに初めての移転を経験する。後々聞いた話によると、セールスマネージャーが「同じオフィスを経験するのとしないのはのちの体験が変わると思うから」と、わたしを北参道のオフィスのときから働かせてくれていたらしい。本当にのちの体験は変わったし、そこまで考えてくれていたことに感謝が止まらない。
合同入社式
インターン期間は順調に過ぎ、「大学生は1度しかないから卒業旅行はたくさん行っておいで!」と言ってもらえ、たくさん行っていたら4月になっていた。
とうとう正社員としてSmartHRに入社する。
SDR(Sales Development Representative)として過ごした1年半
インターン時代から合わせると約1年半はたらいたSDR。仕事での苦悩については、当時書いている記事が詳しいのでよかったら。意外と忘れているものだね。
この頃はまだ人数も少なかったということもあり、本当にいろんなことをさせてもらった。
「お客さまに伝えたいことがあるので、こういう記事がほしい」と当時のガイド編集長に相談したら、「記事、書いてみる?」と初めて書いた記事。どうやって書くのか、何に気をつけた方がいいのか、毎回フィードバックが楽しみになるワクワクした言葉で丁寧に教えてもらい、記事がどう出来上がっていくのかを知った。
ここから記事を書くことがたのしくて、ガイド以外にも社内報でもいくつか執筆。その中でもこの記事は歴代1位のPV数&いいね数らしい!うれしい!
それ以外にも、自分でリードを獲得しようと思い自社セミナーを開催したり、展示会では誰よりも名刺獲得したいと燃え、今後も破られたくない数字を作ったり、社内で新プロダクトグランプリに出てみんなの前でプレゼンして負けたこともあった。メルマガのタイトルにわたしの名前使ったら開封率70%になったことは一生ネタにしていきたい。
自分自身もまだまだなのに、自分のチームメンバーになるインターン採用と育成をやって、うまくできなかったこともあった。当時のインターン生とは今でも仲良しで、退職すること伝えたら送別会にきてくれてうれしかったな〜
クラウド人事労務ソフト「SmartHR」チュートリアル動画(Crevo制作実績) - YouTube
新機能リリース当日に今までふんわりと新機能のことをお伝えしてしたお客さまに速攻で連絡して商談の機会つくれたときは、多方面から褒められてびっくりした。以前お電話していた商談中のお客さまから直筆メッセージ付きのブランド展示会のお誘いが来てうれしくて記念に爆買いしたこともあったな……。
失注商談や大企業の複雑さがすきになってなんとか攻略しようとするも、途中で異動となり、ほぼ何もできなかったけれど、後の担当ISがいい感じに進行していて大尊敬した!他には、アウトバウンドやABMを先輩と一緒に進めて、メンタルが強くなったね。
他にも忘れられない想い出は多くあるけれど、書ききれなくなりそうなので、この辺で。
少し思い返すだけでも本当にいろんなことができた日々だったと実感する、社会人最初の会社がSmartHRで、このフェーズで働けたことが誇り。
そんな中、下記に貼ったインタビューで詳しく話しているのですが、もっと潜在層にSmartHRを知ってもらいたいと思うようになり、広報への異動を志願。SDRでやったことは本当に本当にいまでも全て活きているし、とってもたのしかった。
広報として過ごした2年間
広報に異動になり、
スペシャリストたちの中で新しいことにチャレンジするのは大変で苦しく、刺激的でたのしかった。いや、本当は結構大変だった。自分の強みがわからなくなって自分の存在意義を毎日考えて、たくさん悩み苦しい時期だった。
最初の2ヶ月は、前任の広報が退職後に異動になった先輩と2人で突っ走った。“広報の基礎 of 基礎”を教えてもらいながら、とにかく大量に捌いた時期だった。先輩もわたしもめちゃくちゃに働いたな。
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初めてのプレスリリース・取材登壇同席・メディアリレーションズ・
SNS活用
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社内勉強会の企画~運営・司会・研修オリエンの実施
- 関西支社設立に伴ってメディアリレーションズ開拓から掲載
いま考えると、わたしにとても丁寧に教えてくれながら、案件を捌いていた先輩はすごすぎると思う。ただでさえわたしの対処が大変だっただろうに……本当に本当にありがとうございました。いつも褒めてくれたからすくすくと育ったと思います。
スタンスの変わる大きな出来事
最初は自分らしさを出せずに遠慮して仕事をしていたけれど、無理にでも自信を持って自分の意見を言って、その分たくさん「この内容で効果を最大化できているのか?」と考えるようになった出来事がある。
とある企業のイベントFree
Wi-fiスポンサーを担当したとき、自分がいいと思ったものに自信がないからチームメンバーに多数決をとって提出しようとしてしまった。流れ的に言いにくかっただろうに、とある人が
「シンプルでわかりやすいというのは、人畜無害すぎて記憶に残らないよ。誰も傷つけないけど誰にも届かない。」と言葉をくれ、“わたしは正解がないことに対して必死に答え求めて、自分の意見なく進めていたんだ”と気づいた。
ここで広報としての自覚を持ったし、そこからはちゃんと広報として頼られるようになりたいと思って自分の考えを積極的に言うようにした。その後、違う先輩が言っていた「正解なんてないんだから、間違えるのにビビらず一生懸命考える」という言葉がだいすきでビビらず行ってる!
そこからは、セールスチームにいたときに欲しかった、お客さまがSmartHRを導入されたタイミングでスピード感を持って世の中にお知らせする「導入事例プレスリリース」をセールスチームと共に作ったり、新プロダクトやグループ会社Looper設立に関してのPRをやって、自分だからやれる仕事を増やせた、と思う。
パブリックリレーションズを知って
2020年9月から、もう1人の広報の先輩との3人チームに。その人のおかげで、本当の意味での倫理観の大切さや、パブリックリレーションズと双方向性のコミュニケーションに心から興味を持つようになった。この頃は今まであまり読めなかった本が急におもしろくなる現象が起きていた。
この時期は5周年記念イベントを企画し、歴史コンテンツをメイン担当した。このときは昔から今の話までいろんな人に
ヒアリングをできてたのしかった。後に素晴らしい担当が入社して企画自体の進行をされていたのを見てプロすごいと思った。
smarthr.jp
ここからは、怒涛の日々が続く。Forbes 起業家ランキングで宮田さんが5位になったので、高円寺の居酒屋で撮影する体験をしたり、狙ったメッセージでの取材獲得が新たな取材を呼ぶ体験をした。そのときに、フラフープをするところを地上波放送していただいたのですが、「フラフープ」の指名検索数を爆上げさせてしまったらしい。また、トレイルランニングを始めてから読んでいたメディアonyourmarkにも取材してもらえた。
mag.onyourmark.jp
情報がオープンがゆえに情報を探しにくくなっていたので、散らばっていた情報を集約し、SmartHRの事実を知りたくなったら見るものを作成したのは個人的に人が欲しいものを作れたかなと思っている。また、危機管理広報はカタイ内容のはずなのに、メンバーが最高すぎて毎回毎回、本当にたのしいMTGだった!!
1番最後に担当した取材は、電子版だけでなく紙面でも大きく取り上げられてて「ああ、これが最後なんだ、集大成だ」と思った。
退職するにあたって
「運がいいことはとても大事なこと。いいタイミングでチャンスが転がってきた時に飛び込む勇気と瞬発力、そしてそれを離さない握力とそれをものにする実行力は大事。」と1年目のときに宮田さんに言われてから、わたしの
座右の銘と言えるくらい大事にしている言葉。
なんでこんなにもだいすきなSmartHRを離れるのか自分でも自分に驚いたけど、いいタイミングで面白そうなチャンスが転がってきたので、飛び込むことにしてみた。
周りの人に退職報告をすると、毎回のように「SOはどうなるの?」と聞かれるんですが、SOは全てなくなりました!その代わりに生涯年収をあげてこ!って感じなので「もったいないよ!」とか言わないでほしいな〜。誰よりも考えてこの決断しているので、ご心配いただきありがとうの気持ちと共に、わたしの人生なんじゃ〜〜〜という気持ちでやっていくよ!!!!!!
個人的にうれしいこと
入社してすぐ書いた自己紹介への宮田さんからのコメント。実績を作れたかはわたしにはわかりませんが、ちゃんと取材やイベントのオファーがきたことを嬉しく思います。
さいごに
3年8ヶ月お世話になったSmartHRのみなさん、本当にありがとうございました。昔の記憶を呼び起こすためにSlackを遡ったのですが、本当にみなさんに感謝が止まらない。よくも分からない初めての「新卒」をとっても愛して向き合ってくれたと感じるし、何も経験も知識もないわたしにいろいろ時間を割いて教えてくれて、本当にありがたい。本当に本当に感謝が止まりません。
(口頭でも伝えたけど、改めて)SmartHRであまり厳しいことを言われなかったわたしですが、
唯一厳しいことも含めていろいろなアドバイスを言ってくれて、真剣に向き合ってくださった宮田さん、本当にありがとうございました!
退職はしたけど、社会人1社目がSmartHRなわたしは、きっとこれからもIT業界でしかはたらけなさそう……と考えると業界も狭いし、また一緒にはたらきましょうね!
そのときは最強のSmartHRマフィアになっているので、たのしみにしていてください!それではまた!